こんにちは。蔵王温泉スキー場・蔵王スノーボードスクールです。
各地のスキー場でスキーヤーとスノーボーダーの接触事故が相次いで報道されています。実際には、報道されないだけ・運よく接触を免れた等のケースも存在しており、スキー場にはたくさんの危険が存在しています。しかも、初心者ではなく、双方とも上級者というケースが増えてきております。
楽しむはずのスノースポーツが・・・とならないよう、当スクールでは安全についてレッスンでお伝えしています。
今回は、スキーヤーとスノーボーダーの視界の違いについて、分かりやすいように図をつくりました。ご自身の安全のためにも、今一度ご確認・ご認識いただきたいと思います。
大前提として、滑走道具の違いから。
スノーボードは、横乗りの滑走具です。人の体からすると横に移動します。
スキーは縦(正面)となります。体が向いている方向に進みます。
スノーボードでは、ターンをする時に視線を横・横と移していきます。
スキーは斜め下を見るも、常にゲレンデ下側全体を見わたすことができます。
よって、下の図のようにスノーボーダーの背面は死角になりやすく、そこを追い抜こうとする時に衝突が発生しやすい状況となります。
オレンジの線がスノーボーダーのロングターンをするときの視線です。
ターン弧が深く、ゲレンデを横切るような動きになります。
スキーヤーからすると、「もっと早く曲がると思っていたら、横切ってきて・・・」となってしまいます。
当然ながら、混雑しいるゲレンデでロングターンやスピードを出すことは大変危険です。
時と場所を選ぶ。空くまで待つなどの工夫が必要です。
また、滑りだす前に、後ろから滑走者が来ないか確認する。などの自衛も有効です。
各スキー場にはルールがあり、みんなが守ることで安全で楽しいスポーツとなるのですが・・・。
全国スキー安全対策協議会では、スキー場での行動規則を定めています。
簡単に言うと、『前方(ゲレンデ下側)を滑っている人が優先。追い抜くときは安全な距離を保ち、危険がないように進路を選びましょう』という内容です。
私たちのスクールが加盟している日本スノーボード協会にも同様の記載があります。
ぜひご参考になさってください。
今回はスノーボード上級者の視線から解説しました。初心者の場合はもっと視界が狭くなり、予測できない動きも多くなる傾向があります。周囲の方は気配りをお願いいたします。みんな最初は初心者!気配りできて初めて上級者と言えます(周囲から認められます)!
安全で楽しいスノーボードを!
蔵王スノーボードスクールの願いです。